【 記 事 内 容 】
『レーザーで痛みを治療』  野球選手らに好評

 関節痛などスポーツ障害の回復にレーザーを使う鍼灸(しんきゅう)整骨院が岡山市平和町に開院し、注目を集めている。
 同院は赤外線や電気針などの医療機器のほか、レーザ-を照射する装置3台を設置。痛みの度合いや範囲に応じて、短ければ15秒、長ければ5分ほど患部にレーザー照射を受ける。
 同院長によると、ある一定の波長のレーザーには、血行を促進したり硬化した筋肉をほぐすなど、炎症を抑える働きがあるという。その結果、痛みが和らぎ、早ければ1週間程度で回復。低出力のため、痛みや熱さを伴わず、副作用もないという。
 来院者の約半数は野球、サッカー、バスケットボール、陸上、バレーボール等高校の運動部員で、岡山市のほか笠岡や津山等からも訪れている。左足靭帯を断裂、手術後も痛みが引かないという岡山市内の高校野球部員は「レーザーを2度当ててもらったが、今までの痛さを10とすると2くらいになった」と話す。
 レーザー医療に詳しい高根台病院(神奈川県平塚市)の柳瀬昌弘診療部長は「レーザーメスはあざ、しみの除去にはかなり以前から使われており、痛みを抑える効果が認められだしたのは12,3年前から。スポーツの世界ではまだなじみが薄いようだが、リウマチや腰痛のレーザー治療は全国的にかなり普及してきている」と話している。